Princessの掟
第2章

デート1







それからの2時間はものすごく長く感じた。



別に期待しているわけじゃない。



奴が何言いだすか不安なだけ。



いろんなことを考えていたら授業が終わってしまった。



キンコンカンコン



「では、今日はこれまで。ごきげんよう。」



「ごきげんよう。」



皆がぞくぞく教室から出ていく。 



気付いた時には教室には私と奴しかいなかった。



「さてと…行くぞ。」



それだけ言うと何処かに歩いて行ってしまった。



「えっ?ちょっと、何処に行くのよ!」



「校長室。放課後来いって言われた。」



「そうだったんだ。」



私も奴の少し後ろを歩いて付いていった。



しばらくして校長室に着いた。



トントン 



奴がノックをした。



しかし中から聞こえてくるはずの声が聞こえない。



「もしかしていない?」



私がそう言うと奴はドアを開けて中に入ろうとした。



「ちょっちょっと…勝手に入って言い訳?」



「いいも悪いもいないんだし中で待ってた方がいいだろ。」



それだけ言うと中に入ってしまった。私も仕方なく奴に続いて中に入った。






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