Princessの掟




百合亜side 



琢磨くんが乗った飛行機が頭上を飛んでいく。 



「行っちゃったね。」



もう遠くなった飛行機を見つめながら呟いた。 



「琢磨くんちゃんと見てくれてるかな。」



「今頃泣いてるかもな。」



そう笑って言った優斗だけどどこか寂しそう。 



「ほら、何暗くなってるのよ。琢磨はアメリカで頑張るんだから、私達だって負けていられないでしょ。」



そう私達に喝を入れる茉莉香ちゃん。 



確かにそうかも。 



負けてられないよね。 



「私達も高3かぁ。卒業まで頑張りますか?」



美吏那の言葉に頷き、 



「よし、行こう!!」



私達は走りだした。 






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