【短編】花学園
すると…

「愛理ちゃーん!」

後ろを振り返ると、同じクラスの男子がいた。


「あっ、南沢くん、木谷くん、浅井くん」

愛理ちゃんもう友達作ってたのっ!?

…さすがカワイイコ…


やっぱ男子にも人気あるんだ・・・
当たり前だよね・・・


「これから一緒に遊ぼー」

男たちが言った。

ハイ、行ってらっしゃーい。

「えっ、でも…」


愛理ちゃんは、少し困ったように私を見た。


「あー、いいよ。私は。」
ってか、速くどっか行って欲しい・・・

「そう言ってることだしっ」

「じゃあ、ゴメンねっ」
そう言って、愛理ちゃんは男たちと一緒に去った。



・・・・ハァ

1人で寮へ向かった。

・・・寮までケッコー遠いし。

寮までの道。

橋みたいなトコロを渡る。
横を見れば海がある。


今日はキレイな夕焼けだ。

なんかムカツイて、なんか嫌になって、海の方を見て

「バカヤロー!!」


って叫んでみた。


…はぁ、スキッリした。


後ろの方向を振り返って、さっきまで歩いてた道を、見た。


誰もいないと思ってた。
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