君にティアラ
トレーを置きながら椅子を引いて。

あたしの前の席に座る。

「ごめんな、オレ、余分なことしたかも」


女の子に急に泣き出されたら面倒に決まってるのに。

大宮健吾は面倒臭がらずにここに連れて来てくれて。
あたしに付き合って。
謝ってくれる。

…何でそんなに優しいの?

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