ルームメイトは悪魔サマ…


「違うよ。


旬くんは優しいだけだよ。


苦しんだのは私だけだと思ってた。


旬くんは私以上に苦しんでたんだね。


何も分かって無かった。


私、この学校に来てまた旬くんに逢えて良かった。


旬くんは何も変わって無いよ。


…変わってない」


ほのかは旬榎の手を握り締めた。


「ほのかの言葉は魔法だ。


元気でたよ。


俺も逢えて本当に良かった」


誰もが赤らむ程の優しき笑顔で旬榎が微笑んだ。
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