Bloody Kiss
いくら考えたって、何も答えは出ないし、何もまとまらない。
とりあえずベッドから降りてダラダラと身支度を始める。



恢を失うかもしれないって思ったあの日、私は恢の傍にいようって決めた。どんな運命だろうと、最後の瞬間まで恢の味方でいようって。そのために帰ってきた。
何を迷う必要があるっていうの?

そう。迷う必要なんてない。

私は恢の隣にいる。
恢の傍にいたい。
恢を助けたい。

それが答えだ。



部屋の扉を開けて廊下に出る。起きたときから全く気配を感じないけど、恢はどこにいるんだろう。
吸血鬼だからなのか、恢の気配は薄い。いつも見失っては探し出すのに苦労していた。もちろん私が見つけるより先に恢が私を見つけてくれるんだけど。

そうこうしているうちに恢の部屋の前に着いてしまった。意を決してノックする。

乾いたノック音だけが響いて、何の物音もしない。

「恢、いないの?」

もう一度ノックするが、やはり返答はない。どうやら部屋には居ないようだ。

「どこにいるんだろう」

恢の気配は未だ掴めない。物音すらしないなんて、屋敷に居ないのかな?

お腹も空いてきたし、とりあえずキッチンに向かった。

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