おさななじみ

思わず目を丸くした。

「あたりッ?」

兄貴は嘲笑うかのような目で俺をジッと見た。

『…なッ!なわけねーだろッ?!』

むかつくッ。

この余裕な顔とか。

同じ顔なのに憎たらしい。

「ムキになるとことかッ」

たまご焼きを口に入れ、目線をそらす兄貴。

『……ざけんなッ!うぜぇんだよッ!!』

単純な言葉しか返せない。

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