おさななじみ

図星をつかれまくられ、軽く追い詰められたような気分だ。

「…お前は昔と変わらない」

兄貴は呆れたように言う。

でも、その目には兄貴の気持ちが溢れていた。

「だから、お前が澪を好きでも…――お前には絶対に譲らないッ」

『…なッ』

うろたえた。

兄貴のこの迫力ッ…。

< 16 / 35 >

この作品をシェア

pagetop