私の想い達~Part2~

カンジョウ

私には生まれつき

感情がない

だから

喜びも悲しみも苦しみも知らない

ある日

私は一人の女性と会った

私は彼女と

すぐに仲良くなった

私は彼女に自分に感情がないことを教えた

すると彼女は

『じゃあ、私が教えてあげる』

と言った

私は彼女としばらく過ごすと

たくさんの疑問をもった

『なんで人は笑うの?』

『なんで人は泣くの?』

『なんで人はイライラするの?』

『なんで人はこんなにたくさん笑うの?』

そんな疑問の答えを

彼女は教えてくれた

『笑うのは、楽しいから』

『泣くのは、悲しいから』

『イライラするのは、怒っているから』

『いっぱい笑うのは、とっても楽しいから』

そう教えてくれた

私は毎日が楽しかった

ある日

彼女が死んだという知らせを聞いた

事故に巻き込まれたらしい

私は『悲しみ』を知った

それと同時に

『憎しみ』も知った

『殺してやる・・!!』

そして私は『狂気』に包まれた

彼女の声が届くことはない・・・
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