only one
竜一が屋敷に乗り込んできたのは旦那様が亡くなってすぐだった。
旦那様の側にいた人達も彰人さんもマツも姿を消した。
残っていたのは屋敷の家事を任される女の人達だけだった。
旦那様の亡骸の横にただ座っていた私の手を引いたのは竜一。
そして竜一は私に告げた。
「お前はお荷物だったみたいだな。」
唇の端を片方だけ吊り上げるようにしていやらしい笑みを浮かべた竜一。
私の世界はガラガラと音を立てて崩れていった。