only one
「マツ…さっきのは夢じゃないの?」
確かめるようにマツに尋ねると彼は一瞬だけ気まずそうに顔を曇らせてから口を開いたんだ。
「夢じゃない現実だ。」
「えっと…
頭と体離れてた…よ?」
戸惑いを隠せないまま更に訪ねる私にマツは大きく息を吐き出してから言ったんだ。
「それも現実、今も現実だ。」
言った後顔を歪めて私から逸らされるマツの視線。
「そっか。」
何も聞けなくなったんだ。
マツがつらそうにしているからそれ以上何も聞けなくなった。