only one
ふざけんじゃねぇ!
後妻だと?!
遥夢の人生は遥夢のものだろうが!
金で解決しようなんざ反吐が出らぁ!
あの公園で遥夢を奪ってればよかった。
あの時遥夢の手を離さなければよかった。
可哀相な遥夢。
お前のレールは、いったいどこに向かって敷かれてるんだ…。
「待て!マツ!」
自分の荷物を纏めるために彰人に背中を向けた俺に声が掛けられる。
けど、俺はその声を無視して足を進めた。
「話は最後まで聞け!」
「話は終わりだろ?
俺の役目もな…!」
掴まれた腕を振りほどき俺は彰人を睨みつけながら言葉を吐き捨てた。
「早とちりをするな。」
そんな俺に彰人は呆れたように言葉を掛けた。
それでも俺は彰人を振り切って部屋に戻った。