only one


それから程なくしてマスターの友達の刑事が店に来た。


「橋本です。」


マスターに聞いていたとおり、刑事というよりはヤクザに見える男。


つぅか、竜一よりもヤクザっぽい。


ヤクザ相手の取締まりを専門にしていると刑事もヤクザみたいになるものなのか?


「今日はわざわざ、すみません。」


「いや、なに。
ここのオムライスを食いに来るついでだ。
気にするな。」


「はい、ありがとうございます。」


「今日はコイツの奢りらしいからお前も一緒にオムライスを食おうぜ。」


ニカッと笑って橋本さんはマスターにオムライスの大盛を2つ注文した。

カウンターに俺と橋本さんが座り、彰人の母親はカウンターの中の俺達の向かえに立っている。





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