カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜

水族館

「到着!」



駐車場に車を停め、先生は先に車を降りると助手席のドアを開けてくれた。



「愛菜、気を付けて降りろよ。」



気遣う言葉までかけてもらって、私…お嬢様になった気分だよ…。



「…宏介、ありがとう。」


「どういたしまして!っていうか、俺がやりたくてやってるんだけどな…。」



少し横を向いて照れくさそうに言った。



照れる先生も可愛いんだよなあ…。



車から降りる時も足元を見ないで、先生ばかり見ながら降りた。



ぱっと私の手を握ると、先生は私のペースに合わせて歩いてくれた。



こういうのって、何気ないことだけど、すごく嬉しい…!



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