愛した名前


私は壁によしかかって待っているけいの所へゆっくり行く。





どうして、私はあんなことしちゃったんだろう?


寂しいからって、自分勝手すぎるよね・・・。


そのせいで好きな人にまで迷惑かけちゃうし・・・


本当にどうしたらいいんだろう・・・。





けいの前について、つい、ため息をついてしまった。


「・・・はぁ・・っ・」


けいは少し笑った。



「どうした?」



「・・・あのさ、携帯見せて?」


あきらは、どんなメールをけいに送ってるんだろう?


凄く、気になるの。



「えっ・・・」


けいは戸惑いを見せる。


「けい・・・お願いっ!」


私は両手をけいの前であわせる。


「・・・見せる意味なくね?なんで見たいの・・・」


意味あるとかないとかじゃなくて、見せたくないんだ。


ぜったい。


絶対!


「見せて!」


私はちょいキレ気味でけいに言った。





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