愛した名前


え・・・いきなり?!


てか、今、ここで?!


キョトンとするみとりちゃんに、


しまった、という顔をするたくと。




でも、すぐにみとりちゃんは笑顔になる。


そっとたくとの手にみとりちゃんが手を重ねる。


「私も・・・好きです・・・」




周りからひやかしの声が聞こえる。


でも、もう二人の世界に入ってしまったみたいで。


私は走ってみとりちゃんたちのところへ行く。


「おめでとう!二人とも♪」


「さきちゃん・・・!・・・ありがと~っ」


涙目のみとりちゃんに私は戸惑う。


「え?!泣かないで!たくと好きなんじゃないの?!」


「好きだから、嬉しくて~」


みとりちゃんの笑顔は、最高なものだった。


たくとも、なんだか幸せそうな顔をしていた。




こんな二人を見れて、私、本当に嬉しいよ・・・。


「もう!いつまでも幸せでね~。みとりちゃん泣かせたらただじゃすまないからね!たくとっ」


私はたくとに言った。


「任しとけって!」


照れくさそうに言うたくと。




こんな結果になるなんて、思ってもなかったな・・・♪



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