ネット彼氏
プロローグ
『ど、どうしよ…』



私は、桜井都。

私、中1です。


突然ですが出会い系サイトって、知ってますか?



『と、登録しちゃった…』



私、桜井都は…本日…………未成年ながらにして、出会い系サイトの会員になりました。








私は、地味で暗い女の子。
だから、モテない。

だから、彼氏がいない。

私は、年齢を偽って、出会いを求めてヤラしいサイトに…会員登録しちゃったんです………。



『む、無料だし………お母さん達にもバレないよね………?』



顔写真は載せない。
誰かに見つかったら、大変でしょ?




『…はぁ…』

「どうした?」

『お、お兄ちゃん?!』

「…悩み事か?」

『か、勝手に入らないでよっ!!
ノックぐらいして!』



お兄ちゃんの名前は、稔。

静かで少し無口で、でも紳士的なの。
ちょっと心配性で、過保護なとこもあるけど、優しいお兄ちゃんです。



「ノックならした…。

…お前が聞いてなかっただけだ…」

『へ?』

「さっきから、独り言…煩いからな…。

隣の部屋にまで聞こえてたぞ…」



さ、最悪だぁ………。
お兄ちゃん、怒ってる…。



「…」










ーポン、ポンー













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