―雪女郎― 凪雛
風華は笑みを零した。







「よし、合格だ。」








「名前をやろうかね。」







そして、煙管を懐にしまった。







「ちょっと待て。風華・・・まさか、三人を育てるつもりか?」








女将が焦って言った。







「そうでありんが?」







柔らかく微笑んで言った。







「三人分の育児をだぞ?花魁のオマエだ・・・自分の取り分が少なく。」







「わっちはもう決めんした。文句はないでありんしょう?」







そして、三人に向き直った。
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