―雪女郎― 凪雛
「か、風華姐さん!!」








お雛は叫んだ。









「お雪のことは、わっちが命に代えて幸せにします。」









「最後に・・・わっちは姐さんに救われました。」









「わっちという禿がいたこと・・・忘れないでおくんなし。」









「忘れないで・・・おくんなし。」









風華は、背を向けた。








その無言は・・・何を語っていたのだろう・・・









月は何を見ていたのだろう。








雪は何を語っていたのだろう。
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