水色なお姫様





もう。考えているのも嫌になる・・・

はぁ。


ため息と同時に外へ目を向けた。


あいつがいない分、昨日よりも広く感じる隣の空間。



校庭には体育の時間であろう先輩達の影が動きまわっていた。




小さなボールを追いかけて、一生懸命走っている。







「あっ!!」


あたしは、声をあげた。

その瞬間、生徒+先生の視線が一気にあたしへ向けられた。


「すみま・・・せん・・・」


小さく謝って、問題を解くふりをした。


でも、気になる窓の外・・・




校庭でサッカーしてた、集団の中にある人の姿を見つけた。
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