その笑顔を、もう一度
「真由美!」俺はすぐに真由美を抱きかかえ、安全な所に連れていった。         「おばさん、救急車呼んで下さい!」           「わかった!待ってて!」腕や足が血まみれで頭も少し出血していた。真由美は目を閉じたままだった。俺は真由美を横にして濡れたタオルで顔を優しく拭った。どうか死なないでくれ、真由美…。
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