ありがとう。幸せでした。<短>

その日からぼーっとするようになった。

授業は上の空。

しっかり受けてるはずだった。

「えみ?えーみっ」

「えっ?何?」

「何って、授業とっくに終わったよ!」

「え?本当だ。」

「恵美~大丈夫?」

「全然!余裕だしっ!最近疲れてんのかな?」

うちは比較的うるさい方だったから静かなのは珍しかったから、みんな心配してくれた。

だから、だんだんいつもの生活に戻っていった。
ただ、要人と喋らなくなっただけ。
それだけ。
他は何も変わらない。

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