SPIRIT
---回想---

「気が付いたか?」
「君達は…」
「我の名は海月・ディーヴァ…この娘はティア・バリエルだ…」
「俺達捕まったのか…」
「あぁ…そっちの小さい少年は出血が多かったが無事だ…しかしそっちの少年は…」
「直哉!?」
「!!…ティア…悪いが結界代わってくれ…この少年死にかけてる…」
「分かりました…シールド!!!!」
「俺も…」
「ムリだ…お前達その手枷で力を封じ込められている…今は全く力は使えぬ…」
「レイン様…四天王の気配が…」
「ティア…すまぬが耐えてくれ…マズイな…かなり生体機能が落ちてる…このままでは危険だ…」
「なんだって…」
「タイダルウェーブのオーバーロードで身体の生体機能がかなりのダメージを受けてる…」
「やっぱり俺の新技で…」
「そなたの新術とやら…火属性最上級唱詠術の事だろう…
もしそなたがその術を発動してたら命の保証はなかった…安心しろ…必ず助ける…」
「何故それを…」
「悪いが記憶は見させてもらった…その後念写で人間世界の様子も既に調べてある。」
「それで…」
『生命の息吹よ 彼の者を死の淵より蘇せ』
「蘇生術?」
「義和…今は話しかけない方が良さそうだ…」
「うん…ここどこ?」
「輝樹…起きたか…」
「あれ…直哉どうしたの?」
「リザレクション!!!」
「レイン貴様!!」
「「「メルヴィス!!!!」」」
「来させません!!」
「己スピリトゥスの小娘…」
「く…レイン様…」
「もう少し耐えてくれ…力封じの手枷のせいで時間がかかる…」
「おのれ…
『猛き波の使者よ…怒りと共に荒れ狂い悪を飲み込め』
タイダルウェーブ!!!」
「させません!!ショックインパクト!!!」
「電気!?」
「く…おのれ…貴様達…必ず息の根を止めてやるからな!!!」
「やった…」
「レイン様…大丈夫ですか?」
「あと少し…」
「君もオーバーロードしてるじゃないか!!」
「我はカンタンには死なぬ…安心しろ!!」

---回想終了---

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