幸せって?

さようなら

私は健太にありがとうを言うとマンションへ足を運んだ。
 
健太がサンダルを貸してくれた。
 
ちょっぴりデカくてちょっぴり湿っていた。
 
でも嬉しかった。
 
マンションへ着くとパトカーやら救急車やらたくさんいた。
 
中からお母さんの遺体が運ばれてきた。
 
美羽は遺体に飛びついて叫んだ。
 
『お母さん!私を...。美羽を置いてかないでよ!お母さん!』
 
何度となく母の体を揺さぶった。
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