歩幅
「もう直ぐだからね。」


膝が震えている。


怖い。


おじさんが3番目のボタンを手にかけようとした時。


「何やってんだよ、おっさん!!」


聞き覚えのある声。


ミントの香り....


カズキだった。


「カズキ...」


「カナエに何したんだよっ」


そう言ってカズキはおじさんを思いっきり殴った。


「ご...ご...ごめんなさいっ」


おじさんは逃げていった。
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