三つ葉のclover
三章 夢の続き

正夢

三つ葉のclover


第3章
夢の続き


story2
正夢



ピッ…ピッ……ピッ……

「妃奈……起きてくれ…」

声が聞こえる…
少し低めの…優しい声…
一体、誰なのかな…?

「玲都が好きでも良いから…目を覚ましてくれ…」

そっか…琳ちゃんか…
でも、なんで玲ちゃんなのかな…?
私は…琳ちゃんの彼女だよ…?

「琳ちゃん…」

「ひ…妃奈…?…俺だよ!琳夜!!分かるか!?」

「うん…」

だって彼氏だもん…大切な人だから…

「良かった……ホン…ト…良かっ…っ…!」

「琳ちゃん…?」

何故泣くの…?

「泣かないで…」

静かに涙を流す琳ちゃんの手を点滴が繋がれた手で握る…

「妃奈…」

「泣かないで、琳ちゃん…大好きだよ…」

本当に…大好き…

「玲都よりも…?」

「…うん。」

何故玲ちゃんなの…?

「…そっか…でもさ……いや、良いや…とにかく!目を覚ましてくれて良かったよ…」

琳ちゃんの目は泣きはらしたように少し腫れていて、クマまで出来ている…

「私…どのくらい眠ってたのかな…?」

「2日だよ…医者の話によると栄養不足がたかった貧血と心理的なものがまざったらしく、記憶喪失になる恐れが有ったらしい…だけど、無事で良かったよ。」

「そうなんだ…ねぇ、琳ちゃん…」

「ん?」

「もしかして…ずぅっと寝ずに側に居てくれたの…?」

「え?うん…まぁな…!どうして分かったんだ??」

「なんとなく…」

分かるよ…クマ…酷いもん…

コンコンッ!

「あっどうぞ!」

ガチャッ

「失礼します。琳夜くん、お医者様が話が有るって。行こ…?」

「あぁ…分かった…ありがと…すぐ行くよ。。」

なんで…?

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