三つ葉のclover
「んじゃぁ妃奈、行ってくるから。ちゃんと寝ときなよ…?」

「えっ琳ちゃ…!」

バタンッ…

「…………」

どうして、篠崎さんが居るの…?なんか意味分かんない…

「…………………」

「……………………」

「……トイレ…行こっかな…」

ベットから下りて、病室の外に出ようとドアノブに手をかけてドアを開ける…考え事をするとトイレの近くなる私はどうしても行きたくなってしまうのだ…

ガチャッ

「えっ…?」

「り…んちゃ…ん…?」

わずか5メートル先…階段前で琳ちゃんと篠崎さんがkissしてる…しかも…抱き合って…

「な…なん…で…?」

涙が溢れる…
頬を伝って大粒の涙がポロポロ流れ落ちる…

「えっ…ひ…妃奈!?」

琳ちゃんが私に気付いた…
とっさに繋がれていた唇が離れる…

「白戸さん…!?」

篠崎さんまで…気付いた…
もう…こらえきれないよ…

「琳ちゃんの…嘘つき…」

なんでなの…?

「妃奈…これは…」

“絶対守る”って言ってくれたのに…

「大っ嫌い…!!」

なのに…私の心…ズタズタだよ…?

「妃奈!待てよ!!」

“守る”って何を守ってくれるの…?

「離して!!」

私の心を守ってくれるんじゃないの…?

「離さないっ…!!」

グイッ!!

< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop