*。俺様な吸血鬼。*



「だって嫌だったんだもん!月に迷惑かけるの!」


一向に立ち止まってくれない月の後姿に大きな声で叫ぶ。

それを聞いた月は立ち止まる。


「こんなことになったのは私のせいだし、嫌われちゃったら
どうしようって考えてたら言い出せなかったんだもん!!」


その瞬間ふわぁと暖かいものに包まれた。


「わり、冷たく言い過ぎた。」


「うぅん。」


「お前が最近やつれて見えたのはそのせいだったわけだ。」


「え?」


「俺が分かんないとでも思ったか?
だいたい予想はついてたし。」


「ごめん。」


「もういい。実際助かったわけだし気にすんな。」


「うん…。」


「じゃ、帰ったら俺ん家でお仕置きだな?」


月が久しぶりに黒い笑みを浮かべる。


「あ…;」


そのあと私がどうなったかは言うまでもない………;

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