Rabitt


優は
口に指をあて
しずかにという
しぐさをする

未兎は
ごめんと笑う

彼女は
もうこの時

健を忘れる

決心をしていた

自分の
あいまいな
気持ちが


優を不安に
させている事も

分かってたいたし


なんとしてでも

いま
びみょーな
バランスで
たもっといる

関係を
こわしたくなかった

でも

そのバランスは

優の一言で

一瞬にして
くずれた

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