闇夜の数だけエゴはある
「はん」

俺は梓の言葉を一笑に付す。

「誰の器がどのくらいかなんて興味はねぇよ…ただ」

障害物を隔てていてもよくわかるように。

俺は必要以上に気勢を吐く。

「こんな薄っぺらい囲いで『ケダモノ』を捕獲できたと思うんならてめぇら…」

知らず、瞳が赤く輝いた。

「片っ端から食い千切られる事になるぜ…?」









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