親友、寺に消ゆ

誕生会

夏休みがあけて新学期が始まってすぐ、ユッキから誕生日が近いから今度自分のうちで誕生日会を開く、皆で来て欲しいとの事だった。

私はいつも一緒にいながらもユッキの家には行った事がなかったから、もちろん二つ返事で了承した。

その誕生日パーティー当日は天気も良くカラッと晴れた最高の日だった。

ユッキの母の手料理の数々はどれもおいしく豪華だった。

存分に食べちらかした後、ユッキが部屋からファミコンを持ってきた。

ファミコンをリビングのテレビにセッティングをしているユッキに、ユッキの母はせっかく天気がいいんだから外で遊べば?と言った。

だが今か今かと目を輝かせた子供達を見たユッキの母は仕方ないわねという顔をして洗い物をしにキッチンに行ってしまった。

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