CURODO

誰の敵?

そんな時間も束の間で、ふと通りに目をやるとその時ちょうど曲がり角から数台の黒い車が走ってきた。窓から身を乗り出して銃をこちらに向けている。おいおい、まさかこんな人の多いところで・・・。
 タタンッタタタタタンッという音をたてて軽トラにどんどん穴を開けていく。俺と真矢は、荷台の隅に積んであったダンボールの後ろに隠れた。
「ったく、何なんだあいつらは!銃刀法違反って知らないのかよ!!」
 そういえばこいつらって、誰に恨みがあるんだ?まさか俺か?それとも、真矢?
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