-月の果てreplay story-


「俺が死ぬわけ──…」


「─…いや、王子はソフィが来なきゃ死んでた。」

トラキアは、低い声で言い切った。



「───…っ、護れなかったんだ…!!俺は……俺が、未熟だから…っ!!あの時──…っ──…!」


トラキアは、冷たい石畳の地面に向かって叫んだ。



そして、


「護るって、言ったのに……っ!!」


トラキアは、

そう言って歯を食いしばった。



「頼む……っ!王子、俺じゃ…俺たちじゃ。あんたを護れないんだ..だから、ここにいてくれ……」


トラキアの初めて見せる

悔しそうな姿に


「王子には生きてて欲しいんだ──…」


キルトは、瞳を泳がせた。
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