-月の果てreplay story-
「"ソフィ"は、たしか今はお勉強の時間だったはずよ」
としゅんとしたソフィを
「勉強が好きな子供なんているはずがないだろう」
と男は、高らかに笑った。
「……どれ、姫にお誘いの手紙を書いてごらん。私が姫に届けてこよう」
「本当っ!?」
ソフィの顔が綻ぶ。
男は、企みの笑顔を浮かべてから
「本当だよ」
と重みのある声でそう言った。
「嬉しいわ!"ソフィ"とお茶会なんていつ以来かしら!?」
と少し興奮気味にはしゃぐソフィ。
男は、その姿をにんまりと見つめてから
「──…さぁ、早くお書き」
と笑った。
────…ねぇ、"ソフィ"。
もしも、私と貴方の立場が逆だったなら
貴方は、誰の手をとり
どんな道を歩いていましたか──…?
幼いソフィは、ウキウキと楽しそうに
羽ペンにインクをつけ
何を書こうかと思いを張り巡らせていた。