-月の果てreplay story-
歌姫は、可哀想なその子を
必要以上に愛した。
異形の瞳を綺麗だと褒め称えた。
顔見せの時──…
兄上は、その瞳を眼帯で隠した。
それは、残酷な漆黒の眼帯だった。
同じ運命を辿るはずだった。
だけど、醜いその子は
母親に愛されていた──…
悔しくて、羨ましかった。
私は、母上の愛など知らない。
知らずに1人で生きてきた──…
だから、妬ましかった。
だから、堪えきれなくて
嫌がる彼女を無理矢理、孕ませた。