2つの世界
「とにかく、俺は何があっても夏目さんのとこにはいかねー。」
「絶対?」
「あぁ。」

ありがとう、悠斗。このときの悠斗は今までのどの悠斗よりかっこよく見えた。

「ねぇ、悠斗。」
「なに?」
「もっと笑いなよ!笑った方がかっこいいよ。」

あたしがそう言うと、悠斗はちょっと赤くなってそれから、ニヤって笑った。

「悠斗?」
「…。麻莉の事、好きなやつの前でよくそんな笑顔見せれんな?」
「ぅえ!?」

あたし、どんな顔で笑った!?

「かわいい事ばっかすると襲うよ?」
「ええぇぇぇぇ!?」
「うそ。これだけ。」

そう言って、あたしにキスをした。

「ゆ…ゆ…悠斗?」
「あれ、もしかして初キス?」
「…うん///」
「かわいい…。」
「え?何?」
「なんでも。」

悠斗は、意地悪だったんだな。

「キスしたあとに言うのもあれだけど…俺と付き合ってくれんの?」
「…うん!」

その日、仕事に向かう車の中、後ろで2人で座ってたときにこっそり手をつないだ。

仲野さんには、恥ずかしくて言えない///

今日の仕事もやっぱり波留さんと同じだった。

「あら。桜ちゃん。」
「…どうも。」
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