絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



リムジンはエンジン音を轟かせて校門の前から去って行く。


あたしはただジっとする事しか出来なかった。




…岬サマファン、きっと驚いているんだろうな。


もちろん、あたしも驚いているんだけど。




それにしても、岬サマの運転手があたしに何の用?



あたしはいくら岬サマのファンでも、彼と話した事など一度もない。


…あたしにとって、雲の上の存在だから。




「助けてよ…」




あたしの小さな呟きは、リムジンのエンジン音によって掻き消されていった。




.
< 13 / 394 >

この作品をシェア

pagetop