絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
リムジンはエンジン音を轟かせて校門の前から去って行く。
あたしはただジっとする事しか出来なかった。
…岬サマファン、きっと驚いているんだろうな。
もちろん、あたしも驚いているんだけど。
それにしても、岬サマの運転手があたしに何の用?
あたしはいくら岬サマのファンでも、彼と話した事など一度もない。
…あたしにとって、雲の上の存在だから。
「助けてよ…」
あたしの小さな呟きは、リムジンのエンジン音によって掻き消されていった。
.