絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「琴弥様、着きました。
どうぞお降り下さい」
「んっ………」
突然耳元を通り抜けていった運転手の声に、あたしはそっと目を開けた。
目の前には運転手の顔。
どうやらあたしは眠ってしまったらしい。
あたしは寝起きの頭をどうにかして動かすと、あくびをしながらリムジンから降りた。
そして、そっと目の前を見た。
「は…?」
「どうかされましたか、琴弥様」
運転手が不安そうにあたしの事を見つめてくる。
そんな運転手に対して、あたしは突っ込みたい事だらけだった。
「ここドコっ!?」
「落ち着いて下さい、琴弥様」
大声で叫んだあたしを、運転手は必死になだめる。
それでも、あたしの興奮は治まらなかった。
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