絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
ドア越しに、岬サマの声がした。
あたしが許可を出すと、まだ少し眠たそうな岬サマがあたしの前に現れた。
そう言えば、あたしの部屋に岬サマが来るのって、久しぶりだ。
たぶん…あたしが熱を出した時以来じゃない?
そんな岬サマは、目を擦るだけで何も話さない。
「…どうしたの、岬サマ。こんな時間に珍しいじゃん」
あたしは寝起きっぽい岬サマの表情を伺いながら口を開いた。
と同時に、あたしは岬サマにケータイを渡された。
それは、ベッドサイドに置いてあった、あたしのケータイだった。
「え…?」
「借りていいか?」
意外な岬サマの言葉に、あたしは息を飲む。
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