絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「つべこべ言わずに行くぞ!」
「…え」
岬サマに腕を引っ張られ、あたしは足が縺れながらも、ヨーロッパの世界の入り口へと向かう。
リムジンの前で見送っている笹山さんは、ニコニコ笑顔で手を振っていた。
「岬サマ…ヨーロッパの中に入るの?岬サマの家は貴族なの?」
「バカか!俺は貴族でもなんでもねぇし、ここはヨーロッパじゃねぇ!
もうヨーロッパっていう単語を出すな!」
あたしは相当恥ずかしい事を言ったのか、岬サマの顔は真っ赤になっていた。
「お前のせいで、緊張感がなくなっちまったじゃねーか…」
岬サマはそう呟くと、超が付くほど分厚い、速川家の扉を開けた―――
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