絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-

あたしの質問に淡々と答えていく笹山さんに、あたしは度肝を抜かれていた。


…笹山さんはやっぱり大人だ。

先の事態までを見抜いて行動する能力。



…ただ者ではない。

あたしはそう確信した。




「ありがとうございます、笹山さん！」




あたしは狭い車内の中で、軽目に頭を下げた。


そんなあたしを見た笹山さんも少しだけ微笑んだ気がした。






「琴弥様、着きました」




笹山さんと談笑している間にも、リムジンはマンションの地下駐車場へと到着していた。


わざわざ助手席のドアを開けてくれる笹山さん。




「毎回ありがとうございます」



「これが私の仕事でございますから」




あたしは笹山さんへの感謝の気持ちを確認すると、軽い足取りで家へと向かった。




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