本の間に挟まれたオシバナ…
もちろんそんな伝言は聞いていない。





きっと自分の気持ちを試したのだ。





もともと背格好が似ていた二人。

サングラスをしていたのは顔をできるだけ隠すため。

「何がグラサンマニアよ…笑っちゃう」

ポタリと落ちた雫。

それは次々と奈津子の頬を流れた。
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