ケンカ上等☆不良校上々↑↑
しゃがみ込んで、石で道路に落書きする。
“イナズマの中の”
そこまで書いて、
「翼って人、そんなにすごいの?」
後ろを振り返った。
「あれ?あゆ、む?」
振り返った先には、日常的な人の流れだけ。
「歩夢、どこ?」
いつの間にか、あんなに騒いでた小柄な少年は消えていた。
「歩夢ーーー!」
名前を叫んでも応答なし。
ったく、どこに行っちゃったんだろ。
また、くるりと回って後ろを向く。
「あ……」
あたしの落書きに、付け足されてる。
イナズマの中の“男”。
その文字の近くには大きな石。
石の下に紙が挟まってヒラヒラしてる。
“また会えるよ”
たった一言。
ちょっと癖のある字で。