ケンカ上等☆不良校上々↑↑



「ありがとう」


不意に聞こえてきたのは、背後からで。

振り向くと、相変わらず笑顔満開の太陽。





「なんか、真面目にお礼言われると照れるんだけど」

「いや、助けてもらってるから言わないと〜、って思って」




でもあたし、助けるって言っても、何もしてあげられてないよ。


話、聞いてあげたくらいだし。







そんな心の声を感じたのか、太陽は言葉を続ける。



「実を言うと、店で話してても全然ダメでさ〜」

腕を組んでため息を1つ。



「なんも話が進まないまま時間が経って。
みくるちゃん待たせてるからって芽咲が電話したんだよ」






気を遣って電話してくれたのに、あたしはその頃会話に夢中だったわけで。


ごめんなさい。






「それで、心配になってオレらで捜して〜。
その最中に、気づいたらいつも通りに戻ってた」


視界には、嬉しそうに笑う太陽がいる。





「ごめんね?」

「なにが〜?」

「無駄に、心配させちゃって」






< 262 / 541 >

この作品をシェア

pagetop