ケンカ上等☆不良校上々↑↑



不思議に思って歩夢を見るけど、返答なし。


「歩夢、あたしと同級生だよね?
なのに、誕生日1年遅くなっ───」

「それで正解っスよ」



え?

………正解、って、正解?

なに?正解?



「どーゆーこと?」

「言った通り、それが正解っス」

「え?でも、これじゃ中学生になっちゃうよ?」


生まれが遅くなるってことは、あたしの後輩になっちゃうわけで。


「歩夢?」

黙り込んだ歩夢にあたしは首を傾げる。



「俺………、」


それから意を決したように、口を開く。


なんだか、今ものすごい事実を知ろうとしてる気がするのは、なぜ?

あたし、大変なことに気付いちゃったかも。



「学年は一緒っスけど、年齢だとみくるより低いんス」

「………………えぇっ!?」



どうしよう。

思考停止寸前。

あたし、頭が真っ白だよ、歩夢くん。


「い.今、なんて言いました?」

「だからー、みくるより年下なんスよ」






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