ケンカ上等☆不良校上々↑↑
悩んで歩いてると、結局は嫌でも部屋に向かうことになるんだよね。
もうそろそろ着いちゃうはずだし。
ん?
あたしが借りてる部屋の扉の前、誰かいる?
数メートル先に見える、しゃがみ込んでいる人の姿。
綺麗なサラサラの真っ黒な長い髪。
なんで?
どうして、こんなところにいるの?
疑問ばかり浮かんできて、あたしは前に進めなくなった。
「あ.あの、ね」
足音でこっちに気づいたのか、相手は顔をあげて寄ってくる。
「あの、みくる」
けど、目を合わせにくくて、つい俯いちゃった。
ダメだ。
ちゃんと話さなきゃ。
ちゃんと………
「アキちゃん、ごめん!」
「え?」
何か言いたそうなアキちゃんよりも先に、頭をさげて告げた謝罪。
ちゃんと、謝らなきゃ。
「なんで、みくるが謝んのよ?」
「だってあたし、アキちゃんの邪魔しちゃった」