ケンカ上等☆不良校上々↑↑
なんか、今言い方がイラついてたように感じたのは、あたしだけ?
「俺の前に立つんじゃねぇよ」
案の定先頭を進む太陽が気に入らないらしく、近づくと突き飛ばしていた。
「ってぇ、なんだよ翼〜」
「歩くスピード速すぎんだよ」
「まぁオレは、神を超えてるから〜」
それ、もう人間であること否定してるよね?
「みくるのことも考えてやれよ」
変化することなく、スタスタ歩く太陽に呆れてか翼はすでに早歩きをやめて。
立ち止まってあたしのほうを向くと、何も言わずに小さく手招きした。
こんな些細なことにさえ、ドクンと脈を打っちゃうなんて重症すぎかな?
あたし。
「太陽は?追いかけなくて平気?」
駆け寄ってから前方の先を見て言う。
離れた後ろ姿でわかるくらい、ルンルンなオーラが漂ってるよ。
「……追いかけたくねぇ」