ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「これ以上、ヒドいことしないでっ」
怪我をして倒れ込んだ男の子に寄り添い、もう一人を見ると。
「「───あ、」」
次の瞬間、あたしを見下ろしてる、もう一人と声が重なった。
だって、見覚えがあったから。
「歩夢………」
向こうも、あたしがいることに驚いてる。
「みくる、何でここに───」
「どうして?
どうしてこんなヒドいことするの?」
優しいはずの歩夢が、誰かを傷付けた。
それが悔しくて、悲しくて。
「みくるちゃん、いきなりケンカに突入するなよ〜」
今の現状を理解できてない太陽は、いつもの笑顔。
「あたし、歩夢がこんなヒドい人だと思わなかった」
「みくる、」
子犬のような瞳が泣いてみえる。
「もっと、人の痛みとか分かる、優しい人だと思ってた」
「違っ」
「違わないよ!!
歩夢のバカ、最低」