ケンカ上等☆不良校上々↑↑
だけど、実際に引っ張られたのはあたしのほうだったらしい。
正しくは、あたしの引っ張った力よりも翼に引っ張られた力のほうが、圧倒的に強かったということで。
「きゃっ」
勢いよく、バランスを崩してそのまま倒れ込む。
もちろん、翼のところへ。
戸惑いでいっぱいになって、ドキドキもうるさくて。
慌てて体を起こしたあたしの口から零れたのは、
「あの、ごめっ───」
謝るはずだったのに、一瞬で消えたセリフ。
「…っん……」
顔を上げた瞬間、頭に回された手と抱きしめてくれる強い力。
翼………?
目を閉じるのすら、驚いてできなくて。
真っ白になった頭脳は使いものには、ならなくて。
大好きな人との距離、0センチ。
理解するのにかかった時間分、あたしは翼と2度目のキスをした。