マジックストーン
え?加賀美さんと神崎先輩って知り合いだったの?じゃあ、このキレイな女の人は誰?
次々に浮かぶ疑問がぐるぐると頭の中を回る。
この写真はいつ頃なんだろう。神崎先輩の笑顔があどけないのからすると、中学生くら――
「なあに勝手に見てるの?」
両手で掴んでいたはずの写真がするりと消えた。
「あ! ご、ごめんなさい……」
「いや、いいんだけど……まだあったんだこんな写真……」
悲しいとも怒ってるともとれる表情で、何故かその写真を二つ折りにしてポケットに突っ込んだ。
「あのっ……その写真に写ってる人って、神崎先輩と加賀美さんじゃ……」
「――っ?! 優衣ちゃんどうして……」
驚いているらしい神崎先輩は私の腕をきゅっと掴む。
それも、すごく不安げな表情で。
「神崎先輩が来る前に、偶然会ってお話ししてたんです」
「何を話したかって聞いても良い?」
触ったら溶けてなくなってしまいそうなほど手が冷たい神崎先輩。
そんな風に頼まれたら、頷くしかなくて。
ゆっくりとキスされたこと以外を一通り話し終えた私は恐る恐る神崎先輩の顔色を伺った。